弥絵のいる会社には、教育研究所という部署があって、
そこには、学校の校長先生や教育委員会の委員長を務めて
定年されたおじーちゃん先生、おばーちゃん先生たちが
たくさんいらっしゃいます。
学校の先生が「聖職」といわれていた時代に
現役だった先生方のせいか、
お歳を召していらっしゃるのに、
背筋がシャキっとしていて、漂う品格が違う。
でもってどなたも達筆。字がすごく上手。
惚れ惚れっす。
今日はその先生方から、
4月からスタートした新学校指導要領についての
講演がありました。
話がめちゃウマでチャーミングなの。
導入の話や、間合い、だれてきたときに
ちょっと入れる冗談のタイミングが絶妙。
でもって、ゆっくりはっきり話してるところは、
とっても大切なところだってわかるし、
話聞いているだけで、ポイントが頭に入ってくるのよ。
ああ、こういう先生に教わってたら、
授業も面白かったろうなー。
ちょろちょろ出てくる脱線話も、とっても博学。
これは歴史を見直さねば、ああこれはあの本を読もうって、
話を聞けば聞くほど、追っかけたいネタが増えてくる。
やはし、現場で対面で人と話し続けてきた人の
話し方は違うのだ。
話す技術ってのもあるんだなーって、しみじみ。
この先の日本は、じじばばが多くなるわけだけど(弥絵も含め)、
じじばばの知識や経験は、なにせ凝縮されているのだから、
得がたいわん。
ところで、本題の「新学校指導要領」の改訂、
これは、学校によって混乱と格差が出ますねえ。
教科書には「最低限のこと」しか掲載せず、
だから、最低限以上のことをマスターできる力量のある子には、
それ以上のことを、教科書なしで教えなきゃならない。
しかも、クラスにはついていけない子もいっぱいいるから、
授業をどの子向けにするか考えないといけない。
さらに、今後は「相対評価」から「絶対評価」になるから、
単元ごとに、単元の習熟度をはかる
細やかなハードルを作らねばならず、
だれが、いま、どこのレベルにいるかが、
ちゃんと判断できないといけない
・・・こんなすごいことを、
どの先生もできる状態というのは、
奇跡に近いです。
学校崩壊の前に、先生が倒れるな(^_^;
がんばれ、先生!
コメント