ホルヘ・ルイス・ボルヘスは 「伝奇集」「不死の人」
「怪奇譚(かいきたん)集」「幻獣辞典」「砂の本」などなど、
の本を書いた詩人&小説家。 弥絵、大好き♪
まがいもんじゃないオカルティズム
(オカルティズムという言葉自体、うさんくささが漂うんだけど)
文学というものが成立したときからの
正統なる文学の継承者だと思うくらい。
彼の本の中には、 書物、時間、迷宮、神話、魔術、
宇宙、精霊、薔薇、鏡・・・など
幻想的な隠喩がいっぱいで、ドキドキします。
で、この本「ボルヘス伝」は、
発売されたばかりの 450ページにおよぶ、初の本格的評伝。
本の書評というよりも、ボルヘス自身の生き方の
痕跡を綿密にたどって
伝記にまとめたって感じです。
伝記とか、書評というのは、あまり読まないたちで、
そういうのを読むくらいなら本人の本を読むわ〜
と思ってるんだけど、これはちょっと別。
冒頭の著者の前書きに惹かれました。
ボルヘスは盲目だったので、
書かれて残っているものが非常に少ない。
さらに、ボルヘスの熱狂的なファンが多く、
数少ない書かれたものは、世界中に散在していて、
現在では見つからないものが多い
・・・というわけで、
ボルヘスの人生は、
作品同様、謎が多いんだそうです。
なるほど。たしかに。
この本を読むと、ボルヘスのことが
よくわかるっていうよりも、
彼の作品と同様、謎なまんまなんだってことが
わかるかなって
うきうきしてます♪
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