毎年恒例の避難訓練の日でありました。
学校の朝礼などと同じく、
非難訓練の最後にある、消防署のえらい方のお話ってのは、
たいてい退屈で、ほげぇ〜としてしまうのだけど、
今年はなかなかでした。
「ここ10年、毎年、多摩では、約80件の火事があります。
10年間この数字が変わらないということは、
今年も80件になるでしょう」
真剣な顔で、消防署のおじさんが言うわけです。
80件になることを防ぐんじゃなくて、
そういうもんなんだっていう
断言の仕方にふきだしてしまいました(^-^;)
「同じ80人の人が
毎年火事を出しているわけではありません。
違う人が火事を出しているのです。
去年出した人と、今年出した人は違います。
つまり、みなさんの身の上にも起きる
可能性があるということです」
説得力があるようで、ないような・・・。
消火活動については、
「火が自分の背丈になったら、
消火をやめて逃げることです」
(のどが熱で焼けて窒息してしまうので、
とっとと逃げるのがいいそうな。)
「火事を発見したら、まず大声を上げてください。
びっくりして声が出なかったら、
そばにあるものをガンガンたたいて
とにかく音を出して、人を呼んでください」
「強盗や痴漢にあったときも
<火事だっ!>と叫ぶと
人は助けに来てくれます。
<強盗だっ!>と叫ぶと、
人は、自分も刺されそうだって思って
助けに来てくれませんが、
火事となると、自分の家にも降りかかってくるので、
助けに来てくれるもんです」
(これは説得力のある話だった)
逃げるときについては、
「よく、口を覆うハンカチは、
水でぬらしたのと乾いたのと
どちらがいいですか?と聞かれますが、
水でぬらすと呼吸がしにくいですから、
乾いたものを使ってください」
(大昔、飢饉で食うに困った人が、
子どもを間引きするときに、
ぬれた手ぬぐいを顔にのせて呼吸を止めたって話を思い出し、
それはそうだわ、と納得)。
「煙は上に1秒で3メートル、横に1秒で1メートル広がります。
しかし、床から30センチの高さまでの空気はきれいです。
その空気を吸って、逃げてください」
(なるほどっ!急いで走ることよりも、
ホフク前進なのだな)
というわけで、とても具体的なアドバイスがいっぱいあって、
火事になってもちょっと長生きできそうな気がしました。
ものすごくディティールが
具体的な話ってのは
どのジャンルでも面白いんだなあって、
気がついた次第であります。
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