最近の弥絵ちゃんちは偏っているというもっぱらの評判(by弥絵の周辺)。
たしかに、ここ数ヶ月、ゲームとフィギュアネタばっか。
これは完全におたくの領域(^-^;)
先週もデザイナーさんのところに行くと、
「いやあ、弥絵ちゃんが来てくれると、
こういうおたくな話ができていいなあ」といわれ、
内心、心外。
「弥絵はおたくではない」
と強く主張したかったんだけど、
いままで「おたく」ってのに興味がなかったもんで、
フツーのゲーム・アニメ・マンガetcのファン(←弥絵)と、
どこが違うのかよくわかんない ・・・から、
「おたくじゃないもん」って断言できなかったんす(^-^;)。
というわけで、<おたくとはなんぞや?>の本、その他もろもろ購入。
「おたく学入門」岡田斗司夫 新潮社文庫
東大の「オタク文化論ゼミ」
の教科書となって、話題を集めた本。
話題になりつつも、今まで読まなかったのは、
そもそも「東大の授業で、このテーマか?」って思ったから。
弥絵の母校、多摩美でやるならわかるけど
(ミーハーな学校なもんで)、
ある意味、偏見かもしれないけど、
東大の授業なら時代の現象に関わらない、
もっと普遍的で王道な学問を
やってほしいわ〜って思った次第。
東大、「知の3部作」シリーズ
(「知のモラル」「知の技法」「知の倫理」)を
出したあたりから、ちょっとずれてるよーに思います。
(この3部作、 極めてまっとうなことも書かれていたのだけど、
なにぶん、パーツの寄せ集めの感が強く、
そもそも「知」を「技法」と見なすのも、
本当に、これでいいのかーと、思ったりしたもんでした )。
おっと、話がずれました。
この本自体は、かなり衝撃でした。
今まで見てきたアニメや映画の
「ここが面白さ・すばらしさの理由」ってのが、
きちんと言語化されて説明されているので、
「なるほど、だから、感動できたんだ」って再認識。
たとえば、「マクロス」の宇宙空間の中での
見事なロケット弾の動きは、
大量の花火を使って大やけどしながら実験を
繰り返した結果に生まれたものだとか、
リアルよりもかっこいいリアリティを追い求め、
ディティールに力を注ぐ
クリエイターの創意工夫がわかって面白かったです。
(事例にあがっているアニメや映画を
ほとんど見てる自分っていったい・・・とも思った)。
で、なにより衝撃だったのは、「おたくのお部屋図」。うちにそっくり(^-^;)
本棚に入りきらない本が紙袋に入れてある」 という、
図の横にあるコメント文が目に入った瞬間の衝撃っ!爆笑!
まさにあたしんち。
各種インテリア雑誌を眺めても、
うちはモノが多いからとてもマネができない・・・
と悩んでいたんですが、
ああ、こんなところに見本があったか〜。
ちなみに弥絵んちには、図のようなポスターなんぞなく、
壁は一面本棚になっていて、モノの所有量はこの20倍くらいです。
ハードカバーの本だけで1300冊、
ゲーム機だけで15台だもんなあ。
読めば読むほど、自分はおたくかもしれない・・・
と、思い始めたわけですが、
決定的な違いは、「他人と語り合って共有したいと思わない」ってところ。
自分ひとりが快感が得られれば満足ってのが、
どうやらおたくではないみたい。
作品について批評したり、出てくる名称などを
暗記したいって思わないんす。
キャラクターの名前とか、作者の名前さえ覚えてないこと多々。
あと、アニメや映画に刺激されて、
そこから「神話」や「妖精」「宗教」などの
原典に手をのばす・・・てのが、おたくの条件のひとつにあるみたいなんだけど、
弥絵の場合、「神話」「宗教」などが、
アニメやマンガの先に興味の対象としてあったので、
そのあたりも違うかな?と思ったりもし
・・・でも、結果として変わらないかも(^-^;)
というわけで、このほかに
「海洋堂の発想」宮脇修一(光文社新書)
「もてない男」小谷野敦(ちくま新書)
「バーナード・リーチ日本絵日記」バーナード・リーチ(講談社学術文庫)
などなどを購入しましたが、
その辺の話は、長くなったのでまた後日
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