「フィギュア」ってのは、なんじゃらほい?と思って、
ホビー雑誌を買い込みました。
海洋堂が好き!といいつつ、
実のところ、フィギュアというジャンルにはうとくて、
まったくの門外漢なのであります。
「ガレージキット」の意味も知らなかったのだけど、
察するに、プラモデルみたいなものなのですね、たぶん。
(ガレージといえば、アップルの創生期に
ガレージでMac作ってたってことと、
音楽の「ガレージロック」くらいしか思い浮かばないのよ)
どうやら、フィギュアとは、
最初から完成品ではなく、
パーツを購入してプラモのように組み立て、
自分で着彩するのが主流みたい。
最初から完成したものを購入するんだと思ってました。
「フィギュア」=「人の形をした像」ってのも初めて知りました。
んでもって、売れ筋は女の子のちょっと
エッチっぽいカッコをしたフィギュアだそうで、
買う人がいるんだっ!ってことに驚き。
フィギュアって立体物だから、
写真やビデオや本と違って隠せないわけで、
購入した人は、完成後、どこに飾るのだろう?と非常に不思議。
部屋の棚に並んでるのかなあ。うーん。ま、いいけど。
■「月刊ホビージャパン」
プラモやフィギュアの月刊誌。生まれて初めて購入。
なにが見たかったかといえば、
雑誌の後ろに掲載されている「宣伝広告」。
趣味系の雑誌で要チェックなのが
投稿ページと広告。
パソコン誌、ゲーム誌、ロック誌、ポエム誌・・・などなど、
どのジャンルにしても、雑誌の後ろにある広告や投稿で、
ターゲット、市場の広さ、メーカー、店舗、
業界のディープさがなんとなくつかめるんで、面白いんです。
ところで、この雑誌・・・私、マンガ・アニメ・
特撮・ゲームは大好きなので、
掲載されているキャラクターやアイテムについては、 よく知っている。
・・・けど、けど、好きなアニメのキャラクターを
自分で立体化したいと思いついたことすらないので、
もう、「あなたの知らない世界」。
女の子キャラを立体化したフィギュアは、
(1)芸術
(2)キャラにそっくりな立体再現化(お見事!)
(3)ジャンク
(4)ダッチワイフ(見るだけだけど)
の4つに分類されるんだーと、勝手に断定しました。
しかも(3)(4)の割合が多い。すごい世界だわ〜。
■「ガレージキットカタログ2002」
ガレージキット(フィギュア)を、
1200作品掲載している本。
海洋堂以外にも、いっぱいメーカーがあるんですね。ふむふむ。
とはいえ、 1200体の作品を見て、いいっ!と思ったのは3体だけ。
香川雅彦さんという方の作品。弥絵、ぞっこんですぅぅぅ!一押しっ!!
この常人では考えつかない空間構成力はどこから生まれるんでしょう??
すべてのパーツを不連続のまま、
ぎゅっと一体化させてしまうところは、魔法みたい。
「遠近法」の呪縛に囚われている自分が恥ずかしい(^-^;)
恐ろしいほど動的でワイルドだけど、髪の毛の先まで繊細。
どこからどう見ても、美しいです。
竜人さんという方の作品は
風でふくらむ服の動きと、流れる髪の動きがきれいですわ〜。
本体の美しさはさることながら、
周りの空気を表現しているのが、いいっす。
ボーメさんという方の作品は
弥絵はセーラームーンには興味はないですが、
これなら欲しいかも、と思いました。
肌のもちっとした質感もリアルだし、
きれいな三角形を作り出している全体のバランスがうまいっす。
美術の人体彫刻の場合、
美しさのパターン(様式)ってのがあって・・・
頭と体のバランスとか、
どのような姿勢をとらせるかとか・・・
そういうお約束をまったく無視した新しいパターンだなあって思いました
ピピッ!ときた上記3人はすべて、
海洋堂で活躍してる人たち作。
やっぱり、そうなるんですねえ。
1200体を見て、その中から気に入ったものに○をつけて、
自分がいったいフィギュアの何に惹かれているのか?ってのを考えてみると、
空間構成の妙技なんです。
他の素材では作りえない曲線と質感。
そして、アニメやマンガをモチーフにしたからこそできたかもしれない、
独特のデフォルメ。現実の人のデッサンからは考えもつかない形です。
現実にはありえない服や髪の動きが、
全体の構成の中で、
見事なバランスを取っているのがすごい。
というわけで、フィギュアが好きなんじゃなくて、
フィギュアを生み出している
何人かの作家に興味があるだなってことが判明しました。
ああ、すっきり♪
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