ホアキン・コルテスのライブに行ってきました〜!!
フラメンコが見たかったというよりも、ホアキン・コルテスが観たかった!
ミーハーっす!
顔が濃くて、影があって、知的だけど、
野性的で、色気むんむんが好みなんす。
映画俳優でいえば、ジョニー・ディップ(ネイティブアメリカンの血が流れてますね♪ステキ〜)
オマー・シャリフ(幼いときに「アラビアのローレンス」を観て、それで男性観が決まりました♪)
といったあたりでしょうか。
そういえば、「ラテン系の顔が好き〜」と言ったら、「フリオ・イグレシアスとかですか?」と
聞き返されたことがあったけど、フリオ・イグレシアスではないのです。違いがわかるかなあ?
さて、ホアキン・コルテスは生粋のジプシーで、
10歳のときから舞台に立ち、 12歳にはプロデビュー、15歳でスペイン国立バレエ団に入り、
すぐにソロになった天才ダンサー。
フラメンコはもともとジプシーの踊りで、今回のライブの音楽は、楽団13人による
ジプシーの民族歌謡の生演奏でした!すっごく得した気分♪
ボーカル4人、ギター2人、バイオリン2人、チェロ1人、フルート1人、打楽器3人の豪華さ。
ジプシー独特の民族楽器の音色やこぶしのきいた歌の凄みのあること。
情熱的で哀愁が漂っていて、艶歌っていうか、怨歌って感じかな。
インドの民族音楽に似てるところがあるなーと思いきや、
ジプシーは11世紀にインドから旅立ち、トルコ、エジプト、中東、ヨーロッパ・・・と
流浪していた民だったそうな。
アフリカの民族音楽、ギリシャの楽器、
ユダヤの哀歌、インド起源のロムの詩歌
カスティーリャのロマンセ、モサラベ(キリスト教聖歌)の叙情詩など、
各地の民族音楽と交じり合い、多様な音楽となっているそうな。
ジプシーはアイヌと同様、文字を持たないので、民族の歴史を歌や踊りにして伝えたんですねえ。
その歌謡に合わせて、踊るフラメンコ。
コルテスのステップの人間技じゃないこと、ないこと。
こんな動きが人間に可能なのかー?!
と、驚くほど美しくて、びっくり。
でもって、自分の見せ方ってのをよくわかってて、くぅ〜 (*^-^*) って感じ。
神秘的で深遠な表情で、大地を強く踏み鳴らすのは、
祈りにも似ていてよかったです。
ところで、最後の方になると、
楽団の人たちとコルテスも舞台の上で
フツーにおしゃべりを始めまして(この辺がおおらかでよろしいかと)、
わたしゃスペイン語はさっぱりわからないのですが、察するに、
リーダー格のギターのおじさんが、「あれ、やれば?やってよ」みたいなことをいいはじめ、
コルテスが「え〜、あれか?あれやるのぉ〜(ちょっと困りつつ笑顔)、
いやあ、今日はいいんじゃないか。」というと、
「やってよ、やってよ。こんなに盛り上がってるんだしさー」
「そっかー、じゃ、まあ、やるかー」
と、スクッと立ち上がって、メニューにはなかった超すごい踊りを披露くれました。ラッキー。
愉快だったのは、アンコールで、楽団の人たちだけが挨拶してるときに、
あまりに拍手喝さいだったもんだから、
「ワシだって踊れちゃうもんね〜♪」と
楽団のおっちゃんたちのひとりが飛び出して
フラメンコのステップを踏みはじめたんです。
楽器はなかったので、バックミュージックは楽団の人たちの手拍子と生声のみ。
コルテスとは比べられないけど、うまい。じじいでもうまい。
「じゃ、おれも踊るぅ〜」「おれもやっちゃおうかなー」と、
次々と、ひとりひとり踊ってくれて、楽しかった〜。
きっとスペインのジプシーの人は、みんな踊れるに違いない。
こういうのって、すごくいいわ〜。
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