「百禁書」
ニコラス・キャロライズ他
青山出版社
最近、あらすじ本ブームで、しら〜となっている弥絵。
どの本を読むかセレクトするきっかけには、
図書目録のあらすじよりも長い分いいかもしれないけど、
あらすじを読んで知ってる気になるのが、ちと怖い。
例えば音楽なら、大好きな曲が1曲30秒にまとまって、
紹介されていたら激怒するっしょ?
すでにそれは、元曲とは別ものなわけで、
感動もへったくれもないと、だれしもが思うと思うのだけど、
不思議と本のあらすじだとそうは思われないよーで。
そんなわけで、あらすじ本には手を出さなかったのだけど、
この「百禁本」は、買いました。
検閲にあって発禁本となった
世界文学100作のあらすじと、
検閲でひっかかたポイント&
アウトになった理由がまとまってます。
映画では検閲にあって、公開されなかったり、
ぼかしが入ってる作品はよく耳にしたり、
目にしたりするんだけど、
なにせ、「表現の自由」が憲法で保障されている私たち。
こんなにたくさんの本が発禁本になっていたとは、
つゆ知らず、びっくり。
「華氏451度」(レイ・ブラッドベリ)、
「走れウサギ」(ジョン・アップダイク)
「若きウェルテルの悩み」(ゲーテ)、
「すばらしき新世界」(オルダス・ハクスリー)
などなど、弥絵の青春時代の愛読書も発禁本だったのかぁ〜!
「走れウサギ」なんて読みようによっては童話よ、童話(アニメ化されたし)。
「チャタレイ夫人の恋人」(D・H・ロレンス)、
「我が闘争」(アドルフ・ヒトラー)が
発禁本になったって話は知ってたけど、
「ライ麦畑でつかまえて」(J・D・サリンジャー)も、
「聖書」もアウトなのだわ。
読んだことのない本もけっこうあったんですが、
日本ではフツーに図書館や店頭に並んでいる本が多くて、
「表現の自由」を保障する日本国憲法ばんざいって感じ。
政治的・宗教的・社会的・性的な理由で発禁となった本の内容は、
過激か?といえば、たいしたことなくて、
これで発禁になるのはへんだなーと、素朴に思いました。
卑猥とされる単語ひとつ、とか、
主人公の職業だけで、アウトになっちゃうんですねえ。
とかいいつつ、自分の首を絞めるよーですが、自戒として。。。
「表現の自由」はあるものの、
世に出すと論議を巻き起こしそうな表現ってあって、
職場では自主規制しちゃってます(^_^;)
「ここでは、そこまでしてこの言葉、使わなくていっかー」とか、
「全部ルビふって、注釈つけるの手間だから、
簡単な言葉にしちゃえ」とか、
どんどん、平易にしちゃうことも多々あり。
20年前までは「キス」禁止で、
「接吻」にしなくちゃいけなかったいう伝説があったり、
「うんこ」「おしっこ」とかも禁止とか、
笑い話みたいなのもあるんですが、
クレームが来ることを回避しようとして、
万人受けする言葉に変更するってのは、
文化の衰退を誘発してるのねえ〜と、反省しました。
そもそも、万人受けする言葉なんてあるわけないんですけどね。
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投稿情報: jonn1 | 2011-06-26 17:17