3月までいた英語の部署で、よく
言語教育は「Learning by Doing」(実践しながら学ぶ)
と言われてまして、その通りだなーと思っていたわけ。
で、今日、たまたま、なんじゃこりゃ(^_^;)と思いつつ、
早期天才教育についての記事を読んでたら、
出てきたんですよ、「Learning by Doing」。
なんでも、20世紀初頭のアメリカの進歩主義教育運動の旗手である
ジョン・デューイさんって人が編み出した言葉らしい。
「Learning by Doing」ってのは、
自分で問題にぶち当たりながら(=発見しながら)考える方法で、
問題解決型学習なのだけど、
「新しい学力観」「生きる力」
といった彼の教育思想の根底なんですって。
「新しい学力観」と「生きる力」といえば、
2002年からスタートした
新学習指導要領のモットーそのもの。
あら、やだ、元はアメリカなのね、
でもって、100年も前の運動なのね(^_^;)
「新しい学力観」と「生きる力」については、
大切なことだなーとは思うけど、
どういう方法をとるかは、よく考えないと、
100年たった今のアメリカは素晴らしい国なのか?とか、
日本に合うのか?とか、まあ、素朴に?と思う次第。
ところで、早期教育の元祖といえば、
200年前のドイツにまでさかのぼります。
カール・ヴィッテって牧師さんが、
「天才は持って生まれた才能か、
はたまた、後天的な教育環境によるものか」
ってので大論争して、
後者を信じていた彼は、実証するために
生まれてきた自分の子どもに早期教育をするわけ。
そうするってーと、天才になっちゃったって話で。
そのときの教育方法が本となって、
ハーバード大の図書館にあって、
その本を読んだハーバード大の教授たちが、
自分の子どもにやってみた、
ほしたら、アポロ計画にも参加し、
「サイバー」の由来となった「サイバネティクス」を生んだ
ノーバート・ウィーナー
みたいな天才を育てちゃったっていう、うそみたいな話。
(だれしもがこの方法をとれば天才になるっていうよりも、
育てる人=教える人の見識と能力にカギがあると思うのだけど、
どうやら、ゆがんで民間信仰のように伝承されてる
小技が多いみたいです(^_^;))。
サイバーってよく使うけど、そんな意味だったね・・・
と、思って、これ以上突っ込むのを休止した弥絵でしたー。
ひとつの言葉から、芋づる式にいろいろ出てくるもんだわさ〜。
>100年たった今のアメリカは素晴らしい国なのか?
アメリカが素晴らしい国かどうかはわからないですけど、
ノーベル賞を受賞するような天才の数が桁違いの多いのは事実です。
ひょっとすると、100年前の教育思想が功を奏しているかもしれないですね。
もっとも、上もいれば下も多いのがアメリカの現状ですから、
下の方までマネないようにしてもらいたいですけど。
投稿情報: kagege | 2004-04-06 07:21