フツーの人が作ったら、どえらく趣味が悪くなる
蛇皮模様&ド紫×ドピンクのブックカバーのデザインも、
荒木飛呂彦の絵が入るだけで、
どーしてこうもカッコええんだろうっ!
と感心して購入。
※荒木飛呂彦とは、弥絵が大好きな
「ジョジョの奇妙な冒険」(超大作マンガ)の作者です。
少年ジャンプのお家芸である冒険ものの原点は
このマンガですわ〜。
さて、この本は、一昔前に「栄光なき天才たち」という
世に名前が出なかった各界の天才たちの偉人伝を
マンガ化したものがあったけど、
その変人版とでもいいましょうか。
出てくる人、出てくる人が、
極めつけの変人の異色伝記マンガです。
「人間っていったい何者なのか?」
「愚かな得にもならない行為に、なにか、
希望だとか勇気だとか、奇妙な共感といったものを感じる」
という荒木さんが選んだ人たちは、強烈。
愛娘と夫を亡くした大富豪の未亡人。
霊媒師の言葉を信じて、死ぬまで家を改築し続け、
一人しか住んでないのに、106部屋&総額65億円!
・・・とか、
「オリバーくん」という猿と人間の混血(?)を
日本につれてきたプロモーターとか、
人から見れば、どうでもいいことに
人生のすべてをかけた人たちの話っす。
いまでは「幸福の尺度はひとそれぞれ」っていうのが
当たり前になってるけど、
これ連載してたのはバブル当時。
いい大学出て、いい会社に入って・・・っていう
ステレオタイプの幸せ観がスタンダードだった時に、
このへんてこりんな価値観を持つ人たちを
出してきたっていうのがすごい。
いや、バブルだったからできたのかな?
なんといいましょうか、他人の趣味趣向・
価値観は、許容はできても、
理解しがたいものがあるわ、
としみじみできました。
ほんとのところ、人と人は、
認め合うことはできても、
理解しあえるってのは、難しいもんす。
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投稿情報: krqcdh gwksly | 2008-04-07 23:42