今日は、一日、新宿NSビルでビラ配りしてました。
接客&ビラ配りは嫌いじゃないですが、似合わないかも・・・。
一見、キツそーに見える顔もまずいんですが、人様を見下ろしてしてしまう背の高さからしてアウトっす(^_^;)
人が寄ってこないよぉー。
ってか、身体が痛いです。運動不足っす(^_^;)
ところで、長らく探してた本が復刊されました。
ドミノのお告げ 久坂葉子
19歳で芥川賞候補になり、昭和27年に21歳で自殺した、天才文学少女のデビュー作
曽祖父は川崎造船の創始者。
男爵家に生まれ、戦争さえなかったら、蝶よ花よで育てられた正真正銘の貴族のお嬢様です。
真正お嬢様の書く小説は、だれも追従できません。
言葉の端々に表れるプライドと教養、趣味の高さ、そして没落したがゆえの葛藤、悲哀、デカダンス。ムダなモノが一切そぎ落とされた、香立つような文章。
きっとプライドが高く、負けず嫌いな人だったんだと思います。冷静さと情熱のミックス度合いが、過激ですごいなあ~と。時代は戦後直後なんだけど、今、読んでも、すごく面白い。
しかし、帯のコピーがひどい。
「女太宰治と称された伝説の夭折作家」
弥絵、三島はOKなんだけど、太宰はムリっす。
顔は好みなんだけど(美男なのよねー)、あの、じめじめしたナルシスティックな文体を読むと、横っ面をパシパシやって、「あんた、しっかりしなさいっ!」と叱り飛ばしそうになります。
なわけで、太宰は読むとストレスがたまりまくるんですが、
この久坂葉子は、現実を突き放すようにシャープで、清廉としてます。
じめじめしたところはありません。
瑣末な話だけど、小説に出てくる家族との会話の丁寧さや(親に謙譲語を使うなんて!)、立ち振る舞いの美しさにも、ピピピッと来ました。
小津安二郎の映画に出てくる、上品な立ち振る舞いの女性たちは、映画の中の話かと思いきや、実在した作法だったんすね。
弥絵、親に向かって
「ただいま帰りました。遅くなりまして。おかげんはいかがですか?」
なんて、言ったことないし、
「ごきげんよう」なんて挨拶もしたこたぁ~ないや。
コメント