表紙の絵は吉田戦車さんだったのかーー。
この本、傑作! 爆笑しまくり。こんなに面白い本が、実はそもそもネットでタダで読めるもんだったってのが驚き~。
覗きに行ってくださいっ!前書き&目次見るだけでも楽しいです。
このサイトの存在を知らなかったなんて、弥絵はまだまだリサーチが足りないわっ。ネットにこれだけクオリティが高いものがあるなんて、やっぱ、捨てたもんじゃないわねっ!(本ではずいぶん加筆されてて面白さ倍増なので、本をオススメします)。
この本、今まで読んだ社会学系の本の中で最も面白かった1冊です。痛快かつ鋭い視点でもって、現代の常識を切りまくります。比喩がねえ、わかりやすいっていうか、刺されませんか?ってなくらい痛烈。
●人間をある一面的な特徴で分類して批判するのが、社会学おとくいの手口です。「ユダヤ人があまりにも多すぎて、このままでは社会は悪くなる」という社会学的結論をもとに、ヒトラーは500万人以上のユダヤ人を虐殺しました。生きていればヒトラーは優秀な社会学者として第二の人生を歩んでいたことでしょう。
(下線引いてあるところは、本では削除されてる文面。そらそーだ。アブナイ(^_^;))
●今から2000年ちょっと前のこと、ベツレヘムの地に男の子が生まれました。彼は二十九歳まで両親の家に住み、たまに父親の大工仕事を手伝うくらいで、ぶらぶらしていました。(中略)故郷ではイエスの評判は芳しくなかったと伝わっていますが、それはたぶん、故郷の人たちが、彼がパラサイトシングルでフリーターだったことを知ってたからでしょう。
やっぱり、刺されると思うんです。書いちゃうなんてすごいっす。
ネットでお名前を検索したけど、私の検索力をもってしても、本人確認できませんでした。ばれるといろいろややこしいんだろうなあ~。本によると、ご本人はイタリアの花売りさんと放浪する日本人の間に生まれ、現在、幕張で立ち食いソバ屋のバイトと大学講師を掛け持ちしてるって話。日本語めっちゃウマ。リズムといい、ウイット溢れるレトリックといい、母語として日本語を使いこなせるご様子。なにより、先の予想と提言が素晴らしい! 社会学者さんってのはフツー、現状の分析はするけど、予想や予防の話はしないんです。外れたり反対されたら困ると思っているのでしょうか? それがこの方、「こうしたらいいよん」ってアイディアを章ごとに出してます。それがとても的を射てる。なるほどねえ~と、感心しきりです。
ところで、この他にも「働かざるもの食うべからず」は江戸時代末期に入ってきた聖書の言葉で、それまでは日本人は勤勉・勤労な民族ではなく、のびのび自分のやりたいことをやりたいようにやって生きていたってことを知り、自分の性格と血が一致し、すごく合点がいきましたっ! なんで自分は仕事は好きでも勤労は嫌いなんだろうって不思議だったのよねー。なーんだ、血かぁ~(^O^)
実は社会学という学問(?)には以前から胡散臭いものを感じていましたが、今回弥絵さんがご紹介された「スタンダード 反社会学講座」を拝見し、合点がいきました。
非常に刺激的な内容で、とにかく面白い!早速お気に入りに入れました。これはもう本を買うしかないですね!
それにしても弥絵さんのレーダー・アンテナには面白いものがよく引っかかるようですね!(笑)
投稿情報: ケン | 2004-10-25 19:45
ケンさん、ども(^O^)
>実は社会学という学問(?)には以前から胡散臭いものを感じていましたが
わたしも感じてました(爆)。
本を読んで、2割の学者さんはなるほどぉー!と思うんだけど、え?ってのも多くて、分析してなにになるんだろう?と。
心理学も同じようなことがいえるかも。理由なんてほんとのところ、本人やその環境でしかわからないこと多いと思うんですけどね。
投稿情報: 弥絵 | 2004-10-27 00:15