母上が「ガラスの仮面」美内すずえ・白泉社
をしこたま買い込んでいたので、
懐かしくて、読破しまくりました。
そう、うちは家族全員マンガを読む家なんす。
弥絵は毎月、ダンボール一箱、
その月に買ったマンガのうち、
少女マンガを、母上に献上してます。
母上は「少年マンガはコマ割が違うから、
目線の動かし方がわからない」
と、なにやら通なことをいいます。
弥絵の場合、両刀使いなので、
少年・少女マンガともOK!
そんなわけで、 今日も買ってきました。
「新暗行御史」
作画:梁慶一:(ヤン・ギョンイル)
原作:尹仁完:(ユン・インワン)
韓国の史実から生まれた古典をベースにした
時代活劇(呪術・摩訶不思議つき)。
絵がうまい。
アジアのマンガ家さんの絵といえば、
「蒼天航路」王 欣太の飄々とした感じも面白いし
(これはストーリーがめっちゃオモロ。
原作は三国志)、
「東周英雄伝」鄭問の
水墨画の技法を使った、力強く美麗な線も美しかったけど、
この「新暗行御史」は、
オタク系に片足を踏み込みつつ、
それでも、この先は
王道マンガ路線を行ってくれそうな予感をさせる
微妙に危ういけど、いいかもしれないという期待大のマンガです。
なんといっても、登場する女性が綺麗。
どんな動きをしても崩れないデッサン。
手足の先が細く、柳のようなボディ。
なにより、虚空を見つめ、
焦点が合ってないかのような瞳に色気がある。
ところでストーリー。
バックボーンが韓国に伝わる古典だから、
しっかりしてて、読み応えありあり。
やっぱり、古典に裏打ちされたストーリーって強い。
韓国には昔、「暗行御史」と呼ばれる隠密がいて、
悪いことをしている役人の悪事をあばき、
叩き潰してたそう。
なにげに普通の人のフリしながら
実はすごい力の持ち主で、
勧善懲悪する姿を観る爽快感って、
日本でも古くは歌舞伎、最近では、
「水戸黄門」「桃太郎侍」「暴れん坊将軍」で人気だけど、
日本だけの話じゃなかったんですね。
日本だけの話じゃなかった・・・ってところでは、
「姥捨て山」の話も残っているみたいで、
日本だけじゃなかったんだ・・・と、
これまた驚きました。
とりあえず、次も読んでみるか、と思った作品でした。
「ベルセルク」好きの人はぜひ。
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