神保町で行き着けとなった喫茶店、古瀬戸珈琲店 駿河台下店 は、カウンターに座ると、気に入ったカップでおいしいコーヒーを出してくれます。足しげく通っていたもんで、ついにMYカップが!! カウンターに座ると、MYカップに入った珈琲が出てくるよーになりました♪
で、毎日のように、マンガをどんちゃら買い込んでは、そこで読破してまして、あまりに、マンガをアホほど読んでるもんで、マスターも苦笑しつつ、マンガの話をフッてくれるよーになりまして。
「楳図かずおの<おろち>って知ってますか?不思議な力を持つ女の子が旅をしながら事件に遭遇するマンガ。綺麗な女の子の名前が<おろち>っていうんですよね(苦笑)。最終回がどうだったか忘れちゃって、あれでほんとに終わりだったのかなーっていう不思議な終わり方だったんです。」と言われました。
楳図かずおはけっこう読んでる。なのに、そのストーリー記憶にない。「洗礼」とごっちゃになってるかも。弥絵が読んでないマンガがあるなんて、プライドが許さないっ。絶版だったのでさっそく古本屋のネット調べてゲットしてみました。
70年前後に少年サンデーで連載されてたマンガ。不死&超能力を持つ謎の美少女おろちが、様々な家庭を覗き込み、そこで起こる悲劇的な事件を解決したり、あまりにあくどい場合は見放したりする話。
●18歳になると化け物みたいな容姿になる遺伝を持つ美少女姉妹。
でも実はどちらかは養子だった。
自分が化け物になるのか?あっちの方か?
嫉妬と恐怖から姉妹がやったこととは・・・。
●戦時中、南方の激戦にいた父は、狸の肉だといわれて、
仲間の人肉を食べ一命を取り留めた。
それを後年知った息子は、やさしくて高潔な父に偽りと罪があることを知り・・・。
などなどの短編がぎっしりです・・・深い。重すぎる。
戦後の貧しさや高度経済成長の中での他人を蹴落とす立身出世の勢いとか、そういうのが背景にあるから、切実。 ほどほど、てきとー、そこそこってのがない時代なのね。 そこに生きるフツーの人々の、美しさ・金・長寿・名声・色恋などへの欲望や哀しさ、不憫さをあらわにしていくんだけど、人間って怖いなー、誠実なのが一番だなーとか、そんなことを考えさせられました。これを「少年」世代が読んでたってのが驚き。
はじめまして。おろちは大変気に入ってる漫画の一つです。
オフィシャルサイトではTシャツまで最近は売られてますね 笑
投稿情報: activesonar | 2005-08-24 06:48
おじゃまします。「おろち」、当時の「少年」世代だった自分が再読しても、確かに驚きです。あの頃の少年マンガ誌って、教養書だったのかも。
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投稿情報: donald | 2006-02-04 13:26