人をはかるものさしが単純になっていることを危惧した著者が、「器量」という昔あったものさしではかってみよう、と提案する本。読むきっかけは「器の大きな人」というけれど、「器」と「キャパ」はどう違うのかしら?と、「器」の意味がよくわかってなかったので知りたかったというのが理由です。
で、感想は、器量のある人は自分の器量についてを、うんぬん考えることはないだろうなあ、でありました。そして「器」とはなにかが、やっぱりわかりません。
すなおに辞書を引けばよかったわ、と調べてみたところ、「器量人」という言葉があり、「器」は才能のことで(!)、どんな物事も受け入れて乗り越える才能のある人のことを言うみたい。キャパだけの話よりも、はるかにハードルが高かったです。
台湾で一番古いお寺「龍山寺」を見物に行きました。1737年建立と聞き、それで最古?と思いました。日本で古い寺といえば法隆寺。法隆寺は606年か607年くらいの建立という話なので、1000年以上違います。うちの母方の実家だって1608年に今のところに移り住み、家は350年前に建ったものなので、龍山寺より古いです。まあ目的は「寺」なんだし、古さは関係ないんですけど、古いものにありがたみを感じるくせがついているようで…。
この「最古のお寺」は1600年後半に清朝の人たちが移住してからできたみたい。そして、この「最古の寺」以上に昔の話は、観光地や町の人たちから出てこなかったので、台湾の歴史といえば、1600年代後半以降の話がメインに語られるものなのかと。反中華人民共和国や親日な空気を感じたこともあり、話をするときのバランスがむずかしいなと感じていたので、ちょっと台湾の歴史を調べてみました。
すると台湾は1624年以降、オランダ植民地→清朝→日本植民地→中華民国と、50年くらいのスパンで統治が変わっていました。日本は乱暴に言えば、なんらかのかたちで天皇がずっといて、いちお今年で2670年(皇紀)続いてます。短いスパンで国が変わるというのは、沖縄の人でないかぎり経験したことがなく、私にはどういう感じか実感がわきません。そもそも2670年も続いていると思える国自体、めずらしいのかも(そう考えると、終戦後、天皇制が廃止されていたら、えらい混乱があったかも、と思ったりして)。
いま、国が変わったり占領されたら、どうするかしら?と、そんなことをぼけーっと思った今日でした。
故宮博物館に行ってきました。「すごい」とはきいていたけど、たしかに。
一番衝撃的だったのは、清朝の王さまが使っていたおもちゃや文房具、家具、孫の手などの生活用品です。徹底的に金銀宝石が使われ、徹底的に細密で、ひとつの作品(たとえば象牙でできた弁当用のつづら)を作るのに、10年も20年もかかっているものが多かったです。どれだけのお金と時間をそそぎこんでいることか……。絶大な権力とわいて出るようなお金がないと、そんなことはできません。なのに、そんなときでも国は滅ぶと知ったことに、一番衝撃を受けました。
ところで、故宮博物館で一番有名なトレードマーク的な作品は、翡翠でできたリアルな白菜とめのうでできたリアルな豚の角煮だそうです。すごい人だかりでした。リアルな白菜と角煮を前に、故宮博物館にあるものは「芸術作品」ではなく、「財宝」だなって思いました。「財宝」とか「財宝の山」というものは、本では読んだことはあったのですが、この目で見たことがありませんでした。ところが、白菜をしげしげ眺めているうちに「これは財宝という価値づけがされていて、尊ばれるものなのだろう」と、思った次第です(そうでもなきゃ、私には意味がよくわからないもんで)。尊ばれるものは財宝よりも、芸術作品や宗教のアイテムのほうが、謎めいていておもしろいかも。
台湾に到着しました。3泊4日でーす。B級グルメがやたらおいしいのがうれしいです。デパ地下のスナック広場みたいなところで食べた100円、200円のスイーツやら揚げシュウマイもうまい! 夜はけっこう立派なところで「渡り蟹のちまき」を食べ、巨大な渡り蟹に1匹乗っているのに、一人当たりに換算すると500円という価格に感心しました。
しかし、苦悩がございます。11日(つまり昨日だ!)から、タバコ飲害防止条例がはじまったそうで、ホテル、レストラン、公共施設でのタバコが禁止。部屋でタバコが吸えません。発覚すると罰金27000円。えーっと、こっそりがんばります……って、親にかくれてタバコを吸う高校生かっ!